社会医療法人正和会

潟上地域リハビリステーション

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リハビリテーション

rehabilitation

当施設のリハビリテーションについて

 当施設では、理学療法士・作業療法士が利用者様一人ひとりの状態や生活背景に合わせ、身体機能だけではなく「実際の生活場面」を重視したリハビリテーションを行っています。


歩行速度や移動可否だけではなく、

といった、生活の中で起こりやすい課題まで含めて評価・支援しています。

 また、通常業務として行っている機能評価を学術活用できる水準で標準化し、「誰が評価しても同じ前提で説明できる」体制づくりにも取り組んでいます。

歩行・バランス評価

生活場面を想定した歩行評価

 当施設では、歩行能力を単純な速度や移動可否だけで判断するのではなく、生活場面の中でどのような「不安定さ」や「つまずきやすさ」が生じやすいかを重視しています。

 そのため、以下のような多領域評価を実施しています。

主な評価

 SPPBでは身体機能の基礎を確認し、TUGでは立ち上がり・方向転換・再着座など動作の切り替え時の安定性を評価します。さらにFGAでは、視線を動かしながらの歩行や障害物回避、方向転換、狭い支持基底面での歩行など、生活に近い場面での歩行中のバランス修正能力を確認しています。

 利用者様ご本人だけではなく、ご家族やケアマネジャーへの説明にも活用し、「なぜ転びやすいのか」「どの場面で注意が必要か」を分かりやすく共有できるようにしています。

体組成測定(BIA)

筋肉量・体成分を定期的に確認

 当施設ではBIA(生体電気インピーダンス法)を用いて、身体の状態を定期的に確認しています。
 筋肉量や身体構成の変化を把握することで、運動内容や生活支援の調整に役立てています。

主な確認項目

 単に「体重が増えた・減った」だけではなく、筋肉量や身体構成の変化を確認し、歩行能力や転倒しやすさとの関連も踏まえながら多面的に身体状態を評価しています。

嚥下機能評価(B4S)

飲み込みの状態を“見える化”する評価

 加齢や疾患の影響により、嚥下機能(飲み込みの機能)は少しずつ低下することがあります。

 嚥下機能の低下(摂食・嚥下障害)は、低栄養や誤嚥、活動量低下などにつながりやすく、高齢者においてはADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)に大きく影響します。

 当施設では、嚥下運動モニタ「B4S(ビーフォーエス)」を活用し、飲み込み時の喉頭運動を可視化しながら状態確認を行っています。

B4Sで確認していること
  • 飲み込み時の喉頭運動
  • 嚥下動作のタイミング
  • 嚥下回数
  • 状態変化の経時的確認

 計測結果は数値や波形として確認できるため、感覚だけに頼らず、状態変化を継続的に把握することができます。また、必要時には食事姿勢や食形態、食事環境などの調整につなげ、安全な食事支援に活用しています。

認知症予防・認知機能トレーニング

「身体」と「頭」を同時に使う支援

 認知機能の低下は、転倒や活動量低下とも深く関係しています。

 当施設では、利用者様の状態に合わせて、さまざまな認知機能トレーニングを実施しています。

実施内容

 楽しみながら継続できることを大切にし、利用者様それぞれの状態や興味に合わせた支援を行っています。

コグニサイズ

認知課題と運動を組み合わせた認知症予防プログラム

 コグニサイズとは、国立長寿医療研究センターが開発した、運動と認知課題を組み合わせて行う認知症予防プログラムです。
認知(Cognition)」と「運動(Exercise)」を組み合わせた造語で、脳と身体を同時に使うことで、認知機能の維持・低下予防を目的としています。また、MCI(軽度認知障害)の段階で、運動と認知課題を組み合わせた介入を行うことで、認知機能低下を抑制する可能性が報告されています。

 当施設は、国立長寿医療研究センターの「コグニサイズ促進協力施設」として認定されています。専用アプリ(NCGG-FAT)による認知力の個別診断に加え、日常的に取り組めるプログラムの提供や、認知症予防支援体制の充実に取り組んでいます。

 コグニサイズ指導者2名、コグニサイズ実践者2名が在籍しており、地域型はつらつくらぶ事業(秋田市)などの介護予防教室や、地域の介護施設等への講師派遣も行っています。

実施内容の一例

実際の生活では、「歩くだけ」ではなく、

といった複数の課題を同時に行う場面が多くあります。

 当施設では、そのような生活場面を意識しながら、利用者様の状態に合わせたコグニサイズを実施しています。

 詳しくは、国立長寿医療研究センター「コグニサイズ」紹介ページをご覧ください。

麻痺に対するリハビリテーション

退院後のリハビリを生活期につなげる支援

 当施設では、脳卒中などにより麻痺がある方に対して、退院後も継続してリハビリテーションに取り組めるよう、理学療法士・作業療法士が個別に対応しています。

 関節可動域、麻痺側下肢の支持性、麻痺側上肢の動作、立ち上がり・歩行などの基本動作を確認しながら、身体機能の維持・改善を図ります。

主な支援内容

 実際の生活場面で必要となる動作にも取り組み、退院後のリハビリテーションを地域生活の中で継続できるよう支援しています。

整形外科疾患の術後リハビリテーション

骨折や人工関節術後の身体機能回復と再転倒予防

 当施設では、大腿骨近位部骨折などの骨折術後や、変形性膝関節症・変形性股関節症に対する人工関節置換術後の生活期リハビリテーションに対応しています。

 退院後は活動量が低下しやすく、筋力や歩行能力、バランス能力の低下が生じることがあります。そのため、理学療法士・作業療法士が利用者様の状態に合わせて、身体機能と生活動作の維持・改善を支援しています。

主な支援内容
  • 関節可動域の維持・改善
  • 下肢筋力の維持・向上
  • 歩行・バランス練習
  • 日常生活動作・家事動作の練習
  • 再転倒・再骨折予防に向けた生活支援
  • 医療・介護との連携

 退院後の活動性を維持し、住み慣れた地域で安心して生活を続けられるよう、利用者様一人ひとりの状態に合わせたリハビリテーションを行っています。

パーキンソン病に対するリハビリテーション

大きくはっきりとした動作を生活動作につなげる支援

 当施設では、パーキンソン病などで生じやすい動作の小ささや歩幅の狭さに対して、大きくはっきりとした動作を意識したリハビリテーションを実施しています。

対応している主な課題

 利用者様の日常生活動作や歩行場面に合わせ、動作の改善や活動性向上を目指しています。

屋外歩行訓練

実際の生活環境で歩く練習

施設内では安定して歩行できても、屋外では

など、さまざまな環境要因が加わります。

 当施設では、利用者様の状態に応じて屋外歩行訓練を実施しています。

屋外歩行で確認していること

 公園や遊歩道、階段、ポールウォーキング、季節環境などを活用し、「実際の生活につながる歩行」を重視しています。また、屋外活動を通じて、身体機能だけではなく、外出意欲や社会参加の維持にもつなげています。

買い物リハビリテーション

「買い物」を、生活そのもののリハビリへ

 当施設では、屋外活動や生活動作練習の一環として、買い物リハビリテーションを実施しています。

買い物は、単に商品を購入するだけではなく、

など、多くの身体機能・認知機能を同時に使用する複合的な活動です。


 施設内では安定していても、実際の店舗では

など、生活場面特有の課題が加わります。

 そのため当施設では、実際の店舗環境を活用しながら、利用者様の状態に合わせた支援を行っています。

 商品選択や会計など、それぞれの課題に取り組みながら、通常の通所利用時よりも長い時間の歩行や活動に取り組んでいます。参加者全員に活動量計を装着し、活動量の確認も行っています。

買い物リハビリで確認していること
  • 店内歩行時の安定性
  • 注意分配能力
  • 商品探索時の姿勢保持
  • 手を伸ばす動作の安全性
  • カート・歩行器使用時の操作性
  • 疲労時の変化
  • 会計動作や金銭管理

 「自分で選ぶ」「自分で買う」という体験は、身体機能だけではなく、生活意欲や社会参加意欲の維持にもつながります。

 当施設では、単なる外出イベントではなく、「地域で生活を続けるための実践的リハビリテーション」として、買い物支援を位置づけています。